スピロケ。

「スピッツ」に関する様々な撮影地などを調べては行ったりしている放浪系(?)ブログ

空も飛べるはず

今回はMV撮影地ネタ、ついに”あの曲”に関しての記事です。

空も飛べるはず
1994年4月25日発売、8枚目のシングル曲。

約4年ほど前スピッツのファンになり、色々スピッツについて調べていく中で
この曲が1994年発売ということを知り最初違和感を持ちました。
何故かと言うと、ドラマ「白線流し」の主題歌に起用されたのが1996年だったから。
同時期に準新譜扱いとして再出荷されたのを当時勝手に新曲だと思いこんでたという💦

この曲に対して想い入れを持ってる方も多くいらっしゃると思います。
曲も然ることながらこちらのビデオ・クリップもなかなか印象深い作品になっていますよね。
そんな撮影場所は今でもマニアの中では密かに人気の高い場所。
ご存じの方も多いかと思いますが、改めてこの場所について深堀りをしていきましょう✨

東京医科歯科大学霞ヶ浦分院跡地(旧鹿島海軍航空隊基地)

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〒300-0402 茨城県稲敷郡美浦村大山2020

この土地は、1938年に鹿島海軍航空隊司令部庁舎が設置された場所。
1945年、終戦によって解隊後
翌年に東京医科歯科大学霞ヶ浦分院として再利用され1997年まで運用されていたようだ。
ビデオ・クリップに写されている木造建築物は
兵舎跡を利用した病棟だったが解体、基礎跡だけが残っている状態で
今となっては見る事が出来ない。

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↑訪れたのは2021年1月。写真に収めたのは司令部庁舎の外観。

病棟は本館(司令部庁舎)の背後に職員宿舎を併設して配置されていた。
その後規模を縮小し、最終的に入院病室として本館2階を残すのみとなり閉館されたが
ビデオ・クリップの撮影は恐らく1994年頃。
廃墟のような佇まいだった病棟はこの時既に使われておらず
「危険!近づくな!」という貼り紙まであったそう。
2階は所々床が抜け落ちていたがそのまま撮影に臨んだというエピソードが。

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↑司令部庁舎の奥を撮影。確かに基礎跡のようなのが見える…

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↑閉館後、心霊スポットとしても有名になってしまったようだが
現在は国立環境研究所の敷地の一部となり、立入禁止。

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↑研究所の警備の方に尋ねると役所(財務省関東財務局)が管理しているとのこと。

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↑ボイラー棟・号令台・車庫跡
こうして建築物の遺構が残っているのは大変貴重ではないでしょうか。


とは言うものの、やはりスピロケマニアとしては木造病棟の現物を
間近で確認したかったという想いが沸々と湧いてきます…💦
そんな中、ネットで検索すると美浦村公式に掲載されている
東京医科歯科大学霞ケ浦分院跡地活用基本構想策定業務報告書(平成29年3月)」
8ページに昭和31年撮影の病棟の姿がありマジマジと見入ってしまった…!
興味のある方は是非ともご覧ください。

www.vill.miho.lg.jp

 

そして。
このビデオ・クリップはもう1つ別の場所でロケをしています。

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サビでどーんと現れる樹木にもたれながら歌うマサムネさん。
果たしてこの木は今でもあるのでしょうか…?

場所は霞ケ浦分院跡地からおよそ500m先にある
霞ヶ浦の湖畔である事は間違いなさそうですが
残念ながらビデオ・クリップに写されている樹木は見つけられませんでした。

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↑大きいエノキはあるにはあるのですが、どう考えても別物ですよね。

湖畔のどの辺りで撮影されたかわかるだけでもマニアとしては嬉しいもんなんですが
やはり撮影から30年近く経ってしまえば特定も難しくなります。
何か情報を知っている方、教えて頂けると有難いです🙇‍♀️

という事でどの場所も現物を見れなかったという意味では残念でしたが
歴史ある建築物や自然の風景を楽しむと同時に
ビデオ・クリップの世界観を堪能する事が出来ただけでも訪れて良かった場所でした。
この日はかなりの悪天候で樹木を探している時は豪雨になり
隈なく探す事が出来なかったのが惜しいですが、それを踏まえてまた再訪出来たらな。

と言うのも…現在霞ヶ浦分院跡地が今年4月から「大山湖畔公園」になり、2023年の一般公開に向けてクラウドファンディングを募っている最中だそう。

ibarakinews.jp

先程掲載した車庫跡は美浦村週末カフェとして活用されているようですし
こうして歴史を未来へと継承するのはとてもいい流れですよね。

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↑最後に恒例のミノくんショット。

折角霞ヶ浦付近に来たという事でこの次の日にもう1箇所撮影地巡りをしていますが
それはまた次回以降の更新で。いつになる事やらですが…💦

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それでは、また。