スピロケ。

「スピッツ」に関する様々な撮影地などを調べては行ったりしている放浪系(?)ブログ

スパイダー

更新したいネタがたまりにたまってるのにも関わらず
連日の忙しさにかこつけてなかなか更新しないブログはこちらです。

どうも、お久しぶりです。
今回はあのビデオ・クリップについて取り上げようと思います。
撮影地にも関わらず、あまり話題に上らない場所ですが
ここにもスピッツが来たのね⁉と意外性も感じる方も少なくないかも。

 

「スパイダー」
1994年10月26日発売、10枚目のシングル曲。

 

スパイダーのWikipediaに、

この曲のPVでメンバーが寝転がっているロケ地は、朝日新聞社の屋上ヘリポートである。

 スパイダー (曲) - Wikipedia より

とあるので、屋上のシーンは確実に朝日新聞社で撮られている事がわかります。

早速、現在の航空写真を観てみると…


う…ん?

確かにビデオ・クリップは1994年、約30年前なので
当時と差があっても不思議ではない…にしても
ヘリポートの場所も違う気がするし…
ていうか映像に映ってるのそもそも「H」じゃなく
緊急救助用ヘリコプタースペースに使われる「R」じゃなかったっけ…?

そんな疑問が頭を渦巻きましたが
この航空写真の観る範囲を広げていくと…あぁそういう事かと納得したんです。

朝日新聞東京本社新館

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〒104-0045 東京都中央区築地5丁目3−2 朝日新聞東京本社新館

本館は1980年、有楽町から現住所へ移転されたが
1992年にこちらの新館が本館隣接地へ竣工されたそうで時系列的にも間違いはなさそう。
隣にある新館が撮影地だったんですね。


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↑ビデオ
・クリップと航空写真の中でもより鮮明に映っている2013年当時との比較。
さらに、Google Earthを使用しビデオ・クリップの画角に合わせてみた。
4枚目の写真の黒い■ら辺にマサムネさんとリーダーが座ってたんですね。

新聞社の屋上という特性上、もちろん実際に足を踏み入れる事は困難で
こうした航空写真やGoogle Earthを頼って観る事が叶うのが文明の利器。
ですが実際、肉眼で観てみたいというのがロケ地マニアというもの。
新聞社の外観を撮影した際、この近くに展望台があればワンチャン…と
Google Mapで調べたら…

すぐそこにあるじゃんっ!

SKY VIEW

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〒105-0021 東京都港区東新橋1丁目8−1 カレッタ汐留 46F 無料展望スペース

カレッタ汐留46階にある、無料展望スペースにてその姿をきっちり確認出来ました。

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↑46階フロア。綺麗で解放感あります。

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↑あ、すぐそこに!居たっ!!

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↑2023年7月現在の屋上。経年の為かRマークが消滅してしまっているが
確かに”あの”場所である事は間違いない。

 

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↑すぐ下の浜離宮や勝どき方面の景色も素敵でずっと見てたかった。


という事で本日突発的に行ってみた撮影地レポートでした。
屋上は絶対に行けないし肉眼で見る事は絶対に出来ないと思ってたけど
「展望台」という抜け道を思いついた自分GJです(自画自賛すな)

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↑最後に恒例のミノくんショット。

撮影地的にはちょっと地味なのかな?
それでもやはりスピッツが訪れた場所に変わりはないと思うので
スパイダーの世界観に少しでも浸りに行かれてはどうでしょうか。
カレッタ汐留46・47階にはグルメもありますし、
冬にはイルミネーションでも賑わう場所となっているので
その時に応じて楽しめる場所だと思います、劇団四季もあるしね。
今は臨時休業中だけどアド・ミュージアムも昭和の広告が見れて面白かったな…

それでは、またいつか~!←

スピッツが行ったライブ会場一覧

スピッツ公式サイトWikipedia、2007年に限定販売されたオフィシャルデータブックなどを参考に、全国でライブをした会場を調べてマップに反映させています。

アイコンをタップすると開催したツアーやフェス、イベントなどが表示されます。

不明な場所
・代々木WAY(1987年8月23日 ライブ)
※インディーズ時代に発行された「スピッツの会報Vol.1」には”代々木STUDIO WAY”との表記あり
・前橋アクトドーム(1989年9月6日 ライブ)※駒形バイパス沿いに位置していたそう。
・大宮メディア・イン(1989年12月17日)※無料ライブだったらしい…

 

※2022年10月11日更新状況

 2022年開催予定のゴースカ含め全ての登録が完了しました!
 今後別記事で各所の紹介などをしていく予定です。



参考にさせて頂いてるサイトさま

samo.my.coocan.jp

さもさんが運用している
スピッツ年表」など詳しい情報がてんこ盛りの私設のファンサイトです!

空も飛べるはず

今回はMV撮影地ネタ、ついに”あの曲”に関しての記事です。

空も飛べるはず
1994年4月25日発売、8枚目のシングル曲。

約4年ほど前スピッツのファンになり、色々スピッツについて調べていく中で
この曲が1994年発売ということを知り最初違和感を持ちました。
何故かと言うと、ドラマ「白線流し」の主題歌に起用されたのが1996年だったから。
同時期に準新譜扱いとして再出荷されたのを当時勝手に新曲だと思いこんでたという💦

この曲に対して想い入れを持ってる方も多くいらっしゃると思います。
曲も然ることながらこちらのビデオ・クリップもなかなか印象深い作品になっていますよね。
そんな撮影場所は今でもマニアの中では密かに人気の高い場所。
ご存じの方も多いかと思いますが、改めてこの場所について深堀りをしていきましょう✨

東京医科歯科大学霞ヶ浦分院跡地(旧鹿島海軍航空隊基地)

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〒300-0402 茨城県稲敷郡美浦村大山2020

この土地は、1938年に鹿島海軍航空隊司令部庁舎が設置された場所。
1945年、終戦によって解隊後
翌年に東京医科歯科大学霞ヶ浦分院として再利用され1997年まで運用されていたようだ。
ビデオ・クリップに写されている木造建築物は
兵舎跡を利用した病棟だったが解体、基礎跡だけが残っている状態で
今となっては見る事が出来ない。

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↑訪れたのは2021年1月。写真に収めたのは司令部庁舎の外観。

病棟は本館(司令部庁舎)の背後に職員宿舎を併設して配置されていた。
その後規模を縮小し、最終的に入院病室として本館2階を残すのみとなり閉館されたが
ビデオ・クリップの撮影は恐らく1994年頃。
廃墟のような佇まいだった病棟はこの時既に使われておらず
「危険!近づくな!」という貼り紙まであったそう。
2階は所々床が抜け落ちていたがそのまま撮影に臨んだというエピソードが。

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↑司令部庁舎の奥を撮影。確かに基礎跡のようなのが見える…

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↑閉館後、心霊スポットとしても有名になってしまったようだが
現在は国立環境研究所の敷地の一部となり、立入禁止。

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↑研究所の警備の方に尋ねると役所(財務省関東財務局)が管理しているとのこと。

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↑ボイラー棟・号令台・車庫跡
こうして建築物の遺構が残っているのは大変貴重ではないでしょうか。


とは言うものの、やはりスピロケマニアとしては木造病棟の現物を
間近で確認したかったという想いが沸々と湧いてきます…💦
そんな中、ネットで検索すると美浦村公式に掲載されている
東京医科歯科大学霞ケ浦分院跡地活用基本構想策定業務報告書(平成29年3月)」
8ページに昭和31年撮影の病棟の姿がありマジマジと見入ってしまった…!
興味のある方は是非ともご覧ください。

www.vill.miho.lg.jp

 

そして。
このビデオ・クリップはもう1つ別の場所でロケをしています。

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サビでどーんと現れる樹木にもたれながら歌うマサムネさん。
果たしてこの木は今でもあるのでしょうか…?

場所は霞ケ浦分院跡地からおよそ500m先にある
霞ヶ浦の湖畔である事は間違いなさそうですが
残念ながらビデオ・クリップに写されている樹木は見つけられませんでした。

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↑大きいエノキはあるにはあるのですが、どう考えても別物ですよね。

湖畔のどの辺りで撮影されたかわかるだけでもマニアとしては嬉しいもんなんですが
やはり撮影から30年近く経ってしまえば特定も難しくなります。
何か情報を知っている方、教えて頂けると有難いです🙇‍♀️

という事でどの場所も現物を見れなかったという意味では残念でしたが
歴史ある建築物や自然の風景を楽しむと同時に
ビデオ・クリップの世界観を堪能する事が出来ただけでも訪れて良かった場所でした。
この日はかなりの悪天候で樹木を探している時は豪雨になり
隈なく探す事が出来なかったのが惜しいですが、それを踏まえてまた再訪出来たらな。

と言うのも…現在霞ヶ浦分院跡地が今年4月から「大山湖畔公園」になり、2023年の一般公開に向けてクラウドファンディングを募っている最中だそう。

ibarakinews.jp

先程掲載した車庫跡は美浦村週末カフェとして活用されているようですし
こうして歴史を未来へと継承するのはとてもいい流れですよね。

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↑最後に恒例のミノくんショット。

折角霞ヶ浦付近に来たという事でこの次の日にもう1箇所撮影地巡りをしていますが
それはまた次回以降の更新で。いつになる事やらですが…💦

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それでは、また。