スピロケ。

「スピッツ」に関する様々な撮影地などを調べては行ったりしている放浪系(?)ブログ

ハチミツ

昨年辺りからちょっと環境が変わりまして目まぐるしい日常を送っています。
相変わらずブログを更新する度に「お久しぶりです」と言ってる気がしますが
…お久しぶりです!← 

約2年ぶりとなりましたが、
今回もMV撮影地に関しての…大物ネタをお伝えしようと思います。

「ハチミツ」
1995年9月20日発売、通算6作目のアルバムであり表題曲。

この曲のビデオ・クリップは今でも非常に人気が高く、
特に終始笑顔で歌うマサムネさんや酔っ払い過ぎてあまり登場しないリーダーなど
観る度に胸撃たれるスピッチさんもよく観測されます。

つい先日、古い雑誌記事の切り抜きを見返してたらとんでもない事実を知る事になりました。
なんとその記事のワンコーナーにさらっとハチミツの撮影地が記されており、
思わず「えぇー!?」と大声を上げてしまいました。
こんなん知ったら行く他ないやん…という事で紹介していきます。

都立光が丘公園

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〒179-0072 東京都練馬区光が丘4丁目1−1

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「Myojo1995年12月号」集英社

先程の話の続きですが、載ってた雑誌記事はまさかの芸能情報雑誌が出典元でした。
デビューしたてのV6が表紙。
そちらの記事2ページ目に小さく掲載されていたのです。
当時のこういう情報って音楽雑誌より
芸能関係やアイドル誌の方が載ってたりするのかもですね。

何度も足を運んでいる場所がロケ地ということに驚きつつ
行った事がある方ならご存じかと思いますが
光が丘公園は約60ha(東京ドーム13個分)の面積を持つのでいくつも施設や広場がある。
まずこの公園のどの場所で撮影が行われてたかを考察していきました。

当時の公園マップがあればなぁと調べましたがもちろん出てこず。
このビデオ・クリップで印象的なタイヤのブランコがある場所
=ちびっこひろば辺りなのか、なんて漠然と思ってましたが
撮影時の後付けも十分に考えられる。

そこで樹木に注目してみました。

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マサムネさんがもたれかかりながら歌っている大きな樹木と
右奥には細い木が何本か生えています。
木である程度の特定が出来ればと色々検索してみたら下記のサイトがヒットしました。

www.gm2000.net

さすがに樹木の品種を入れ替えない限りは植生されているものと踏み
樹木に詳しくないので見た目だけの判断ですが
手前の樹木はシラカシ、奥はアカマツと予想。
詳細を確認すると両方とも「芝生広場・南西の小さな丘」に植生されていると。
よく見ると、このビデオ・クリップの背景も丘のようになってない…?
と気付き、まさにここら辺では⁉と早くも芝生広場付近が撮影地候補に浮上しました。
芝生広場も広域の為「丘がある場所」に絞り考察を進めました。



地理院地図の色別標高図で確認。「40」と囲われている場所が例の丘です。
右(”光が丘公園”と”光が丘(四)”の文字の間)も少し高低差があるように見えます。

ストリートビューだと見れる範囲に限界がある為、現地へ調査に向かいます。

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大江戸線光が丘駅から「ふれあいの径」を進むと大きなモニュメントが。
 昭和62年に設置された高さ約11mの「光のアーチ」がお出迎え。

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↑そのままけやき広場を通過しイチョウ並木へ。言わずもがな秋になると黄葉が綺麗。
 
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イチョウ並木を歩き続けているとベンチの奥に丘のような場所が見えてきので目指して進むと…

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↑目的の丘へ辿り着きました。

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↑丘と丘の間。両側が盛り上がってるのわかりますかね?

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↑いざ、この付近で上記のように撮れるスポットを探してみましたが
どうもしっくりくるような場所がありません。
丘の途中に細い木が生えてるのに
大きい樹木を手前に写真を撮っても丘の上に生えているようにしか映らない。

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↑それならばと丘の回りを一周したりもしたけど
ビデオ・クリップとは遠ざかってしまうばかりで…

とにかく何か少しでも手がかりが欲しい…
そんな時に当時の航空写真があれば!と思い付き、GoogleEarthで確認をすることに。
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↑左:1997年 右:2021年の芝生広場全域。
撮られた季節にもよるかもしれないですが、全体的に木が成長している&増えているような印象を受けます。


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↑例の丘付近をアップにするとあることに気付きました。
丸で囲った部分の木が2021年の時点で消えています。
年代を刻みながら観て行くと2007年までは確実に存在しており、
2010年には伐採または移植をしている為この場所からは消滅していました。

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↑そしてこの場所付近にはベンチテーブルが存在していますが若干配置が変わっています。
上記写真はレイヤーを合わせてみた写真。
青:1997年 赤:2021年


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↑ビデオ・クリップをよく見ると
ガーデニングフェンスの向こうに何かが存在しているようにみえます。
フェンス自体目隠しで使われる用途を持っていますし、
これこそ当時この場所に配置されていたベンチテーブルではないでしょうか。

上記を踏まえて再度確認し、ようやくこの画角に辿り着けました。

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↑今配置されているテーブルベンチより少し手前に木があったとして…
大体この位置で確定ではないかと思います
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↑ビデオ・クリップとの比較。丘の形状が一緒なことがわかります。
木の位置が全て同じでないのも撮影から30年経っていることや
多少の撮影位置相違などは大いに関係あるかと思います。

この調査で判明したことは、
確実にマサムネさんが寄り添っていた木が丘の手前に今はないということ。
それと同時に、リーダーの上部に位置する細い木が
今ではこんなに逞しい姿になっていることにも驚きました。

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↑近づいて観てみます。枝分かれしている特徴も映ってる木とよく似ています。

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iPhoneで調べると「ニレ」と出ました。
ニレ=ハルニレを指す場合が多いよう。
樹形は若い木は箒型で成長が早い木で、日光を好むようです。
葉っぱの形状も似ていたのでニレなのかもしれません。

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↑「ニレ」らしきの右にあるのはやはりマツの木でした。クロマツかな?

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↑向かい側の丘。こちらも所々ビデオ・クリップに映しだされています。

 

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↑マサムネさんのみがアップで映るシーンはまさにこちら側。
急な傾斜のように見えますが、
カメラを左側が高くなるように傾けて撮るとご覧の通り。
ミノくんに被写体になってもらいましたが位置がずれてしまいました。
そのお陰で映っている木との比較が出来たから、良しかな。

行ってみるとわかるのですが
当時、よくこの丘に車止められたなと思ったのは内緒…
たまたまキャンプなどをしてた方だったのでしょうか?

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↑丘付近ではないですが同じようなベンチを見つけたり


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↑草が生い茂っている箇所も発見しました。
この草の一部にはビデオ・クリップ内に映っているキバナコスモスのようなお花も咲いてたり。
光が丘公園でも数か所で咲いています。
(左右の写真は別場所です)

この映像に映し出されているのがキバナコスモスであれば
開花時期が6月~10月だそう。
当時と今の気候の違いがあれどビデオ・クリップでは
満開に咲いてるように見えますね。撮影時期はちょうど今ぐらいだったのかもね。

帰りがけに寄った光が丘図書館で興味深い記述を見つけました。
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光が丘公園 山下博史・著 東京公園文庫・出版2014年


光が丘公園はもとは飛行場であり全域が平坦な地形であった。しかし公園の風景としては、所々に起伏があり地形になだらかな変化がある方が自然である。そこで、練馬給水所の配水池築造で発生する残土などを活用し、芝生広場(約六ha)に丘を造成することになった。

(中略)

元来は全面芝生であったが、経年により芝が衰退し、踏圧の強い草に代わってきている。

出典元:光が丘公園 第九章 光が丘公園の施設 - (P115-116) より

 

元々丘ではなかったんですね。こうした歴史を知れるのも撮影地探索の良さだな。 

さいごに今年2025年9月20日、ハチミツ発売から30周年を迎えます。
30周年記念盤も出るので人気の高いアルバムが再注目される時でもあります。
この機会に光が丘公園でこの丘付近だけでなく
あなただけのオリジナルハチミツ・スポットを見っけてみるのもありかと思います。
公園自体とても良い場所なので是非!一緒にハチミツ30周年を盛り上げていきましょう

それでは、また。

 

 

 

追伸:ちょっとした裏話。ブログではこんな感じでまとめていますが実際は3日連続光が公園へ行ってずっと場所を探索してました。3日目にしてスポットを見つけた時に「ここだ!」と思った時の感動と言ったら…撮影地にしては自分にとってかなり行きやすい場所だったから出来たわけですが、もう少し冷静に推理したかった。けど3日とも本当に暑かったので無理ないか💦と自分に言い聞かせてます。

 

あ、ミノくんショット!載せておきます
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